Sipeed TANG PriMER を使ってみた [1] – 開発環境のセットアップ

中国 SiPeed 製 TANG PriMER FPGA 開発ボードを入手しました.環境のセットアップと使い方について記します.

Sipeed TANG PriMER FPGA 開発ボード

Sipeed TANG PriMER FPGA 開発ボードは、Anlogic EG4S20 FPGA を搭載した小型の FPGA 開発ボードです.Hummingbird RISC-V ソフトコアをサポートしています.
ハードウェアの主な仕様としては、
・FPGA:EG4S20BG256
・ロジックユニット : 20K (LUT4/LUT5 ハイブリッド アーキテクチャ)
・SRAM :約 130KB
・SDRAM :64Mb
・フラッシュ : FPGA コンフィグレーションフラッシュ(FPGA configuration Flash)、8Mbit ユーザフラッシュ、nor/nand オプション
・ダウンロード&デバッグ: オンボード FPGA JTAG ダウンロードデバッグ(hummingbirdコアのデバッグはRVデバッグを使用する)
・インタフェース:
  FPC40P ソケット、RGB LCD、VGAアダプターボードに接続可能
  FPC24P ソケット、DVPカメラ、高速ADCモジュールに接続可能
  抵抗膜式タッチスクリーン(RGB LCD)コントローラー(I2C通信)

TANG PriMER

IDE のダウンロードとセットアップ

以下の Sipeed のダウンロードサイトから IDE をダウンロードします.現時点最新の Windows 用 IDE のバージョンは r4.6.4 でした.また、ツールの起動時に必要になりますので、.lic 拡張子のライセンスファイル(現時点では “Anlogic_20220703.lic” というファイル名でした)も一緒にダウンロードしておき、インストール後に、インストールフォルダ下の license フォルダに入れておきます.

http://dl.sipeed.com/TANG/Primer/IDE

ダウンロードした実行ファイルをダブルクリックしてインストールを進めていきます.ガイドはすべて中国語ですが、インストール先を指定して「安装」(インストール)をクリックで問題なくインストールできます.(「下一歩」=「次へ」、「上一歩」= 「戻る」の意味になります)

TD install

IDE 起動

以下が起動画面です.

TD

まずはサンプルを動かして基本的な使い方をみてみます.以下からサンプルプロジェクトをダウンロードしておきます.
https://github.com/Lichee-Pi/Tang_FPGA_Examples

ファイルメニューから、さきほどダウンロードしたファイルのうち 0.LED -> prj フォルダ内にある led.al をOpen します.これがプロジェクトファイルになります.

TD

必要に応じて Verilog のコード led.v を編集したのち、保存、Process メニューから Run を選択することで論理合成が実行され、バイナリファイル led.bit が生成されます.
論理合成に成功したら Tools メニューから Download を選択し、下記のようにプログラマを起動します.

TD

デバイスを正しく認識し、書込み用バイナリファイルが読み込まれていることを確認したら Run ボタンをクリックすることでボード上にデータが書き込まれます.ボード上のフルカラー LED が点滅することが確認できます.

参考

以下を参考とさせていただきました.

[電子工作]Tang Primer:中国製FPGAでRISC-Vの設計に挑戦

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