Longan nano を使ってみた [5] – RISC-V デバッガを使う

前回まで Longan nano の I/O を動かしてみました.基板上の LCD への表示も確認できましたので、小規模プログラムのデバッグには充分ですが、アセンブラ使用時のデバッグ等にはやはりデバッガが接続できると便利です.Sipeed の RISC-V デバッガを接続して試してみました.



Sipeed RISC-V デバッガ

使用するデバッガは、スイッチサイエンスで購入したSipeed RISC-V デバッガです.

Sipeed RISC-V デバッガ

ハードウェア接続

Longan Nano とデバッガの接続は、デバッガ付属のケーブルで TDI / TDO / TMS / TCK の各端子とGND を接続します.

デバッガ接続

ドライバのインストール

デバッガを PC に接続すると、デフォルトでは 2CH のシリアルポートとして認識されます.Sipeed RISC-V デバッガ用のドライバはありませんが、汎用ドライバの一つである WinUSB を使用して使うことができますので、Zadig.exe を使用して Dual RS232 (Interface 0) のドライバを WinUSB に置き換えます.

Zadig.exe

platformio.ini

platformio.ini ファイルに以下のように debug_tool 設定を追加します.また、upload_protocol も sipeed-rv-debugger に変更します.

platformio.ini

実行結果

PlatformIO 上から Debug を開始することで任意のブレークポイントの設定・そのときのレジスタ情報等の確認ができました.動作はかなり遅めですが、小規模プログラムのデバッグ環境としては充分かと思います.

デバッグ画面
参考

以下を参考とさせていただきました.

デバイスビジネス開拓団

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