MAKERS [21世紀の産業革命が始まる]

クリス・アンダーソン著『MAKERS – 21世紀の産業革命が始まる』を読んでみた.
『ワイアード』US版の編集長で世界的ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者でもあるクリス・アンダーソン氏が,新産業革命の最前線を紹介している.

本書の内容と構成


目次
第1章 発明革命
第2章 新産業革命
第3章 未来の歴史
第4章 僕らはみんなデザイナー
第5章 モノのロングテール
第6章 変革のツール
第7章 オープンハードウェア
第8章 巨大産業を作り替える
第9章 オープンオーガニゼーション
第10章 メイカーズの資金調達
第11章 メイカービジネス
第12章 クラウド・ファクトリー
第13章 DIY バイオロジー  


我々は常にあらゆるモノに囲まれて暮らしており,それらのほとんどは製造業の産物である.他のあらゆる業種と同じく製造業も過去100年間において大きく変化してきたが,大量生産には技術の他にも工場などの大きな設備・投資が必要となることから,大企業や熟練工を中心とした閉じた世界にとどまっており,すべての人に開かれたものではなかった.

それが今では,モノは PC のスクリーン上でデザインされており,小型の 3Dプリンタをはじめ,レーザカッターや CNC 装置を利用してそれらのプロトタイプを個人でも簡単に作成できるようになっている.電子的な制御が必要なら「アルドゥイーノ」などのマイコン基板にセンサやサーボモータを取り付けることで簡単に実現することが可能である.
これらの設計データは「オープンハードウェア」としてデジタルファイルの形でウェブを通じて共有され,オープンソース・ライセンスのもとでさまざまな派生的なデザインを生み出していく.
また,プロトタイプ品を作るだけでなく,それらを販売しビジネスにつなげるためのプラットフォームとしてクラウドファンディング(ウェブを通じた資金調達)といった仕組みも充実してきている.クラウドファンディングでは,資金調達だけでなく,コミュニティの形成や市場調査といったスタートアップには欠かせない機能をもったプラットフォームとして機能する.

このように,コンピュータとインターネットの力によって製造業は大企業中心の大量生産から少人数のコミュニティによる多品種少量生産の新しい形態を生み出している.

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